2009年あの感動をもう一度
2013年に 2013 ワールド・ベースボール・クラシック が開催。3回目のワールド・ベースボール・クラシックとなる2013年の試合は、2連続優勝の日本にとってプレッシャーにもなる試合になります。
2009年の劇的な優勝を見ていた日本人は多いのではないでしょうか。
24日放送されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝の日本・韓国戦の
関東地区の平均世帯視聴率は36.4%だったことが、ビデオリサーチの調べで25日分かった。
関西地区は36.5%、名古屋地区は34.4%。
瞬間最高視聴率(関東地区)は午後2時3分、9回裏2死でダルビッシュ投手が
適時打を打たれ同点となった場面の45.6%。
引用:http://www.jiji.com/jc/c?g=spo_30&k=2009032500273
瞬間最高視聴率では2人に1人は見ていたという驚異的な視聴率です。平均でも3人に1人、みんながどれだけ注目していたかが伺えます。
あの感動から、次の感動へ。2009年の試合を振り返り、ワールド・ベースボール・クラシックをさらに楽しもうではありませんか。
2009 ワールド・ベースボール・クラシック
2009 ワールド・ベースボール・クラシック(2009 World Baseball Classic)は、野球の世界一決定戦ワールド・ベースボール・クラシック (WBC) の第2回大会で、2009年3月5日から3月23日の間に開催された。この大会では日本代表が決勝戦で、今大会5度目の対決となった韓国を延長戦の末破り、2大会連続2回目の優勝を決めた。
開催地
WBC運営委員会が、2008年3月24日に第1ラウンドの開催地・日程を発表。日本、メキシコ、カナダ、プエルトリコで開催。前回の2006年大会に続いて、北米を中心とした共同開催となった。7月31日に第2ラウンド以降の開催地・日程を発表。全てアメリカ合衆国で開催。今回の第2ラウンドはサンディエゴとマイアミで行い、初めてアメリカ東海岸でも試合を開催することになった。準決勝・決勝はロサンゼルスのドジャー・スタジアムで開催。
出場国と日程
出場国は前回大会と同じ16ヶ国・地域。2007年に前回大会のベスト8に対して出場資格を与えることが決まった。2008年2月19日に残りの出場8ヶ国・地域を決定し、第1回大会と同じ顔ぶれで、出場国の全てが2大会連続2回目となる。
第1ラウンド | 第2ラウンド | 準決勝 | 決勝 | |||||
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A組 (3/5 - 3/9) 東京
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1組 (3/15 - 3/19) サンディエゴ
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準決勝1組 (3/21) ロサンゼルス
準決勝2組 (3/21)
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決勝 (3/23) ロサンゼルス
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B組 (3/8 - 3/12) メキシコシティ
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C組 (3/7 - 3/11) トロント
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2組 (3/14 - 3/18) マイアミ
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D組 (3/7 - 3/11) サンフアン
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注釈
- 日付は全て現地時間。
- 枠外は開催都市。枠内は出場国。太字は各組勝利国。
- 第1ラウンド・第2ラウンドの試合方式はダブルイリミネーション方式トーナメント戦で行う。
- 本ページの各種表記は以下に統一して表記する。
- X次トーナメント・ラウンドX → 第Xラウンド
- セミファイナル・ファイナル → 準決勝・決勝
- POOL X → X組
最終順位
順位 | チーム | 勝 | 敗 | 失点率 | 最終ゲーム |
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1 | 日本 | 7 | 2 | 1.78 | 決勝 |
2 | 韓国 | 6 | 3 | 3.33 | |
3 | ベネズエラ | 6 | 2 | 4.50 | 準決勝 |
4 | アメリカ合衆国 | 4 | 4 | 6.75 | |
5 | プエルトリコ | 4 | 2 | 1.75 | 第2ラウンド
敗者復活2回戦 |
6 | キューバ | 4 | 2 | 4.15 | |
7 | オランダ | 2 | 4 | 3.98 | 第2ラウンド
敗者復活1回戦 |
8 | メキシコ | 2 | 4 | 10.10 | |
9 | ドミニカ共和国 | 1 | 2 | 1.57 | 第1ラウンド
敗者復活2回戦 |
10 | イタリア | 1 | 2 | 6.84 | |
11 | 中国 | 1 | 2 | 7.43 | |
12 | オーストラリア | 1 | 2 | 10.96 | |
13 | カナダ | 0 | 2 | 6.35 | 第1ラウンド
敗者復活1回戦 |
14 | チャイニーズタイペイ | 0 | 2 | 7.31 | |
15 | パナマ | 0 | 2 | 9.00 | |
16 | 南アフリカ共和国 | 0 | 2 | 11.65 |
表彰選手
個人表彰された以下の選手は、報道などの場においては2009年WBCベストナインと称される。
守備位置 | 選出選手 | 所属球団 |
---|---|---|
最優秀選手(MVP) | ||
投手 | 松坂大輔(2) | ボストン・レッドソックス |
優秀選手 | ||
投手 | 松坂大輔(2) | ボストン・レッドソックス |
岩隈久志(初) | 東北楽天ゴールデンイーグルス | |
奉重根(初) | LGツインズ | |
捕手 | イバン・ロドリゲス(初) | ヒューストン・アストロズ |
一塁手 | 金泰均(初) | ハンファ・イーグルス |
二塁手 | ホセ・ロペス(初) | シアトル・マリナーズ |
三塁手 | 李杋浩(初) | ハンファ・イーグルス |
遊撃手 | ジミー・ロリンズ(初) | フィラデルフィア・フィリーズ |
外野手 | 青木宣親(初) | 東京ヤクルトスワローズ |
フレデリク・セペダ(初) | サンクティ・スピリトゥス | |
ヨエニス・セスペデス(初) | グランマ | |
指名打者 | 金賢洙(初) | 斗山ベアーズ |
- 括弧内は受賞回数
ワールド・ベースボール・クラシック
1990年代後半頃からメジャーリーグベースボール(MLB)では、東アジアや北中米カリブ海諸国の選手を中心にMLBの国際化が進み、彼らの様なアメリカ合衆国以外の国籍を持つMLB選手による活躍が著しくなった。また、2000年代初頭からメキシコや日本などのアメリカ合衆国内以外でMLB開幕戦を開催するなどして、本格的なMLBの世界進出(グローバル化戦略)によるMLB拡大と野球マーケットの拡大、それに伴う収益の拡大を目指していたMLB機構のバド・セリグコミッショナーは「野球の世界一決定戦」の開催を提唱。関係各所で国際野球連盟(IBAF)主催の大会に出場していないメジャーリーグ選手を中心とした各国のプロ・アマ野球リーグ選手による国別世界一を決める国際大会の開催へ向けて協議がなされて来た。
2005年5月にMLB機構が翌年3月に野球の世界大会を開催することを発表。7月12日にMLBオールスターゲーム開催地のデトロイトで、参加が確定していなかった日本とキューバを除く14ヶ国の代表が出席して開催発表記者会見が行われ、大会の正式名称“World Baseball Classic”が発表された。記者会見にはセリグ・コミッショナーの他、各国の選手代表としてドントレル・ウィリス(アメリカ合衆国)、カルロス・ベルトラン(プエルトリコ)、カルロス・リー(パナマ)、アンドリュー・ジョーンズ(オランダ)、崔熙涉(韓国)、ミゲル・テハダ(ドミニカ共和国)、ジェイソン・ベイ(カナダ)、ジャスティン・ヒューバー(オーストラリア)が出席した。WBC開催を記念して、同年のオールスターゲームでは前日に行われる恒例のホームランダービーが異例の国別対抗形式となった。
当初、日本(NPB)はMLB側の一方的な開催通告やMLB中心の利益配分に反発し、参加を保留。日本プロ野球選手会も開催時期の問題から参加に反対し、2005年7月22日の選手会総会で不参加を決議した。しかし、MLB機構は参加を保留するNPBに対し、改めて参加を要求し、もし日本の不参加によりWBCが失敗に終わった場合、日本に経済的補償を要求することを通達。更に、WBCへの不参加は「日本の国際的な孤立を招くだろう」と警告した。これを受けて、日本プロ野球選手会は不参加の方針を撤回。最終的に9月16日に選手会の古田敦也会長がNPB機構に参加の意向を伝え、日本の参加が決まった。
その結果、2006年3月に本大会の第1回大会を開催した。なお、MLB機構はこの大会を夏季オリンピックの野球競技に代わる国際大会として育てたい意向である。
第2回大会が2009年3月に行われ、その後は4年おきに開催する予定である。ちなみに、現在の参加チームはMLB機構が選抜した16ヶ国・地域による大会となっているが、2013年以降には参加国・地域の数を28ヶ国に増やし、予選も導入する意向を表明している。また、WBCの中間年には2015年以降、新しい国際大会となる「IBAFプレミア12」の開催も予定されている。
2011年12月3日、IBAFのリカルド・フラッカリ会長がWBCの主催者と話し合い、従来の招待制から予選を行う事で世界一決定戦としてIBAFが公認することとなったと発表した。
試合形式
- 第1回大会の正式な開催要項は2005年オールスターゲームの前日に発表された。
- 16の参加国・地域を4チームずつ4組に分け、それぞれの地域で1次リーグを戦う。さらに各組の上位2チーム、合計8チームが4チームずつの2つのリーグに分かれてアメリカで2次リーグを戦い、それぞれのリーグの上位2チームが決勝トーナメントに進出。その4チームで準決勝、決勝を行い優勝を決める。3位決定戦は行われず準決勝敗退の2チームが3位。
- 投手に関しては、投球数制限などが設けられている。第1回大会では、投球数は1次リーグが65球、2次リーグが80球、準決勝と決勝は95球に制限。第2回大会では1次リーグが70球、2次リーグが85球、準決勝と決勝は100球に制限。投球中に制限数を迎えた投手は、その後の投球数に関係なく、その対戦打者が打席を終えるまで投球が認められる。
- 登板間隔は、50球以上投げた場合は中4日とする。30球以上50球未満の場合と30球未満でも連投した場合には中1日が義務付けられる。
- 2次リーグまではコールドゲーム規定(5・6回15点差以上、7・8回10点差以上)とする。
- 第1回大会においては、1・2次リーグの試合は、延長戦は14回までとし、引き分け時の再試合は行わず、その場合は勝率を0.5勝と見なして計算する。1次、2次の各リーグ戦でチームの勝率が並んだ場合の順位は
- 直接対決に勝ったチーム
- 当該チーム間の試合における1イニングあたりの失点が少ないチーム
- 当該チーム間の試合における1イニングあたりの自責点が少ないチーム
- 当該チーム間の試合における打率の高いチーム
- の優先順位。以上の条件でも決着しない場合、抽選が行われる。
- 第2回大会から1・2次リーグでダブルイリミネート方式と延長13回からタイブレーク制度が採用され、決着がつくまで試合が行われる。その他細かいルールについては2009 ワールド・ベースボール・クラシックを参照のこと。