物議が醸された原監督の采配を徹底解説


8月6日阪神戦にて、巨人の原監督が内野手の増田大輝選手を投手として登板させ、その采配が炎上、批判的なコメントが多く出されました。

これを見て「なぜだめなのか?」と首を傾げたファンも少なくないはずです。

ここでは、その一連の騒動について詳細を解説していきます。

なぜ原監督は野手を投手として起用したのか?

ことの発端は、8月6日巨人対阪神戦にて、0対11と巨人が大量リードを許した場面で原監督が行った采配でした。

通常ならば中継ぎ投手を送り出すところですが、原監督がマウンドに送り出したのは、高校時代に投手経験もあったという内野手の増田大輝選手だったのです。

これには、原監督の連戦を戦い抜くための策略がありました。

6連戦という厳しい戦いの中、その一試合で5番手の投手が打ち込まれてしまったという状況、ブルペンにはもちろん中継ぎ陣が待機していましたが、敗色濃厚で今後も連戦が続き過密スケジュールが予想される中、できれば投手陣に負担をかけさせたくないという意図があったのです。

その結果、実に71年ぶりに巨人で野手が登板する事態となりました。

批判的なコメントが多数

今回の原監督の采配には、賛否両論がありました。

たとえば、巨人の元監督でもある堀内恒夫さんは「巨人軍はそんなチームじゃない。今、首位にたっているじゃないか。強いチームがそんなことやっちゃダメよ。こんなことして相手のチームはどう思うだろうか。馬鹿にされてるとは思わないだろうか」とした上で「俺はテレビを消した」と怒りをあらわにし、また同じく巨人でヘッドコーチ経験のある伊原春樹さんも、「伝統のある球団がそんなことをすべきでない」などと真摯なコメントを残しました。

しかし一方、元メジャーリーガーの上原浩治さんや現役メジャーリーガーのダルビッシュ有投手などは、原監督の采配を全面的に支持しています。

また、ダルビッシュ選手は、「大敗している場面で野手が投げてくれることがどれだけ大きいかを理解している」とのコメントを残しており、投手の立場として、負担を軽減してくれる今回の采配が「投手として、非常にありがたい」と考えていることが伺えます。

実はメジャーでは常識的な作戦

今回、日本プロ野球では非常に珍しい采配ということで、物議をかもした原監督の采配ですが、実はメジャーでは、大差のゲームで投手を温存して野手を登板させる起用は、常識的な作戦なのです。

事実、日本人メジャー選手でも、これまでに青木宣親外野手やイチロー外野手などが投手としてマウンドに上がった経験があります。

また、近年ではこうした起用の状態化が目立ち、19年には野手が登板した試合がメジャー全体で90試合までに増加しています。

野球の最先端リーグであるメジャーリーグでもその効果が認められている戦略を、「伝統」などを重んじるあまりに批判する姿が果たして正しいのか。

今後も同じような戦略が日本でも取られていくのか、注目していきたいところです。